タバコ病と言われる肺気腫(COPD)・気管支喘息・睡眠時無呼吸症候群の診断と治療に力を入れています。また、肺疾患に影響の多い、タバコをやめるための「禁煙外来」も行っています。検査結果・診断について、患者さんにわかりやすく説明することをこころがけています。 こんな症状がある方 咳や痰が続いている 坂道を歩くと息が切れやすい 息を吐くとヒューヒュー音がする 胸のレントゲンで異常があると言われた 寝ている時に息が止まっていると言われた タバコをやめられない 当院で行える検査 レントゲン検査 血液検査 呼吸機能検査(肺活量など) 酸素飽和度検査 喀痰検査(細菌・細胞診) 呼気NO濃度測定 アプノモニター(簡易睡眠時呼吸検査装置) 血中酸素飽和度測定器 指先につけるごとにより、体内の酸素濃度を測定します。いつも酸素濃度が低く呼吸器症状のある方には、在宅酸素療法の導入も行っています。 呼吸機能検査 肺の容積や、空気を出し入れする換気機能を調べます。肺活量、1秒量(1秒聞に吐き出せる空気の量)、肺年齢がわかります。COPD、ぜんそく、間質性肺炎の診断に用います。 NOガス分析装置(NIOX VERO) 呼気中のNO(ー酸化窒素)濃度を測定することができます。呼気中のNO濃度は、気道に好酸球性炎症があると上昇します。気管支ぜんそくや、咳ぜんそく(慢性に空咳だけが続く病気)は気道の慢性的な炎症によって引き起こされ、呼気NOが高濃度になります。一定の呼気を10秒間続ける必要がありますが、簡単かつ非侵襲的に測定が可能です。喘息診療(治療がうまくいっているか)あるいは慢性咳嗽の診療(長く続く咳の原因を調べる)に大変有用です。 睡眠時無呼吸症候群(簡易睡眠時無呼吸検査装置) いびきがひどい・睡眠中に呼吸が止まる・睡眠をとっているのに昼間眠くなるといった症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。放置すると高血圧、糖尿病を合併します。さらに、日中の眠気により、交通事故を起こす可能性も高くなります。 当院では簡易モニター(無呼吸の回数、体内酸素を測定する装置)による診断を行っています。また、精密検査が必要な場合は裾野赤十字病院へ紹介し、1泊2日の入院でポリソムノグラフィー(脳波・睡眠の深さも測定する装置)検査を行うこともあります。 検査結果を解析し、中~重症の方には持続陽圧換気(CPAP)療法による治療を行っています。症状のある方は、お気軽にご相談ください。 禁煙外来 喫煙は、肺がんになるリスクを飛躍的に高め、肺気腫の発生・進行にも関与します。タバコが体によくないと分かっていても、なかなかやめられない方も多いと思います。禁煙外来にて、お薬による禁煙のサポートをしております。ご自身の将来のため、家族のために禁煙をお考えの方は、是非ご相談ください。